Ciscoの新世代コンパクトスイッチCatalyst9200CX

今回は久しぶりにCatalystをまとめておこうと思います。
これまでのCatalystにおけるコンパクトスイッチといえばCatalyst3560-CXシリーズ、もしくはCatalyst1000シリーズが発売されていました。
特に小規模なネットワークにおいては無線アクセスポイントの給電用にコンパクトスイッチのニーズは多く存在し、Catalyst9000番台のコンパクトスイッチの発売が望まれていました。
そんなニーズに応えてかCatalyst9200シリーズの一つとしてCatalyst9200CXコンパクトスイッチが発売となっています。
2023年1月現在
・C9200CX-12T-2X2G
・C9200CX-12P-2X2G
・C9200CX-8P-2X-2G
の3機種が発売となっています。

C9200CX-12T-2X2G

この型番は、アップリンクとして1/10G SFP(+) x 2、1G UTP x 3を、ダウンリンクとして1G UTP x 12を搭載しています。
PoEには対応しておらずData専用となります。
他の2機種とは異なりACアダプタによる外部電源のタイプとなるのが特徴となります。
その代わり、アップリンクの1G UTPインターフェースを使って上位のSiwtchからUPOE(60W)以上の電源供給を受けて起動することが可能となります。

C9200CX-12P-2X2G、C9200CX-8P-2X2G

この型番は、アップリンクとして1/10G SFP(+) x 2、1G UTP x 2を、ダウンリンクとして1G UTPを8もしくは12Port搭載しています。

ダウンリンクにおいてはPoE+(30W)による電源供給が可能となっています。
また電源は内蔵タイプとなっています。

Catalyst9200CXシリーズの特徴

とうとうこのようなコンパクトスイッチにおいてもアップリンクとして10Gのインターフェースが搭載されました。
コンパクトスイッチは島スイッチとしても使われていますが、無線アクセスポイントへの電源供給用に使われるケースも多くあります。
そのようなケースの場合にアップリンクが1Gbpsであった場合それがボトルネックとなる場合もあり、このアップリンク10G化は多くのユーザに望まれていたスペックなのかもしれません。

また、これまでのアップリンクインターフェースはSFPとUTPが搭載されていたとしてもそれらが排他で動作するケースが多く、同時使用はできない場合が多く存在しました。
Catalyst9200CXシリーズは全てのアップリンクインターフェースが同時に利用することができるようになっています。

また、Catalyst9200シリーズと同様にLayer3機能にも対応しています。
このようなコンパクトスイッチにL3機能が必要なのか?とは少し疑問にも思いますが、検証用途としては十分に使い勝手の良いスイッチとなりそうなので個人的にはWelcomeです。

Cisco DNAに対応

Catalyst9000番台となりますので、Cisco DNAにももちろん対応します。
またSD Accessにも対応しますので、ダウンリンクインターフェースの数は多くは必要ないんだけど、SDAのEdgeとしてコンパクトスイッチの登場も望まれていましたのでこれもWelcomeな人も多いかと思います。
ちなみに仮想ネットワーク(VRF)は最大16まで設定が可能です。

まとめ

過去からリクエストが多かった(であろう)Catalyst9000番台でのコンパクトスイッチが発売となりました。
Catalyst1000シリーズとは異なりCisco DNAにも対応しており、またCatalyst9200Lシリーズのようなスペックの中途半端さもない良い製品だと個人的には思っています。
ちなみに、このCatalyst9200CXシリーズではRJ45形状のコンソールポートはとうとう採用されなくなりUSBインターフェースの形状のみになってしまいました。

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