今回から何回かに分けてCatalyst Center(DNA Center)について記事にしたいと思います。
Catalyst CenterはCiscoのRouterやSwitchを管理する製品となっていて物理アプライアンス版とESXiにインストールする仮想版が存在します。
Catalyst Centerをセットアップするにあたってアプライアンスで使用するポートの種類に関してまとめておきたいと思います。
Enterprise Port(エンタープライズポート)
エンタープライズポートはCatalyst Centerが管理対象デバイスと通信を行うために使用するポートになります。
これは必須で利用されるポートになります。
Catalyst Centerと各管理対象デバイス間で大量のデータのやり取りが行われますので、10G Interfaceが採用されています。
エンタープライズポートでサポートされているSFPは第二世代アプライアンスの場合、
・SFP-10G-SR
・SFP-10G-SR-S
・SFP-10G-LR
・SFP-H10GB-CU1M
・SFP-H10GB-CU3M
・SFP-H10GB-CU5M
・SFP-H10GB-ACU7M
のみとなりますので、10GBASE-TのSFP+や1GのSFPはサポートされないことは注意してください。
Culster Port(クラスタポート)
このポートはCatalyst Centerを3台で構成するクラスタで利用されるポートになります。
クラスタ構成時に利用されるポートとなりますが、(何故か)シングル構成時にも設定は必須となります。
クラスタポートは上記のエンタープライズポートと共有することは出来ますが、インストール後に変更することはできず、最初はシングル構成で後からクラスタ構成に変更したい場合等、後からでは後悔することも発生しうるので最初から独立したポートとして設定することを強く推奨します。
クラスタポートも10G Interfaceが必須となっており、エンタープライズポートと同じSFPの要件があります。
Management Port(マネージメントポート)
このポートは管理者がCatalyst Centerにアクセスするためのポートになります。
このポートは必須ではなくオプションポートとなり、エンタープライズポートを代替することが可能です。
アウトオブバンド(Out-of-Band)でCatalyst Centerを管理したい場合のみこのポートの設定を行います。
Internet Port(インターネットポート)
このポートはCatalyst CenterがInternetへの通信を行うためのポートになります。
このポートは必須ではなくオプションポートとなり、エンタープライズポートを代替えすることが可能です。
エンタープライズポートがInternetへの疎通性が無い環境においては、このインターネットポートを利用してインターネット通信を行います。
CIMC(Cisco Integrated Management Controller)
これはCatalyst Centerとは直接の関係は無く、Cisco UCSを管理するためのポートになります。
Catalyst Centerとしては必須のポートではありませんが、アプライアンスの管理という観点では必須のポートとなります。
第2世代アプライアンスのポート
DN2-HW-APL、DN2-HW-APL-Lの各ポート
① CIMC : RJ45
② エンタープライズポート(プライマリ) : SFP+
③ エンタープライズポート(セカンダリ) : SFP+
④ クラスタポート(プライマリ) : SFP+
⑤ クラスタポート(セカンダリ) : SFP+
⑥ マネージメントポート (セカンダリ): SFP+
⑦ マネージメントポート(プライマリ) : RJ45
⑧ インターネットポート (セカンダリ): SFP+
⑨ インターネットポート (プライマリ): RJ45
DN2-HW-APL-XLの各ポート
① CIMC : RJ45
② エンタープライズポート(プライマリ) : SFP+
③ エンタープライズポート(セカンダリ) : SFP+
④ クラスタポート(プライマリ) : SFP+
⑤ クラスタポート(セカンダリ) : SFP+
⑥ マネージメントポート(セカンダリ) : SFP+
⑦ マネージメントポート(プライマリ) : RJ45
⑧ インターネットポート (プライマリ): RJ45
⑨ インターネットポート (セカンダリ): SFP+