今日はCiscoのWireless製品に関して少しまとめておきます。
Catalyst9800では、IOS-XE 17.3でWave1 APのサポートは終了していた
Catalyst9800においてはIOS-XE 17.3まではIEEE802.11ac Wave1のサポートはされていました。
大まかにいうと、
・Catalyst9100シリーズ Wifi6対応AP
・APx800シリーズ Wifi5 Wave2対応AP
・APx700シリーズ Wifi5 Wave1対応AP
がIOS-XE 17.3でサポートされているAPの一覧となります。
詳細は下記リンクへ。
しかし、この後のVersionではWave1対応APは未サポートとなっています。
IOS-XE 17.6では、
・Catalyst9100シリーズ Wifi6対応AP
・APx800シリーズ Wifi5 Wave2対応AP
がサポートとなっています。
IOS-XE 17.3は2023年3月31日でEnd of SW Maintenanceに
Catalyst9800の環境ではIOS-XE 17.3が唯一のWave1対応APをサポートしているSoftware Versionになるのですが、このIOS-XE 17.3は昨年2022年3月31日にEnd of Salesとなっており、2023年3月31日でEnd of SW Maintenanceとなります。
この日時以降はセキュリティ上重大な不具合が無い限りは、Softwareのリリースは行われず、不具合の修正も行われないことになります。
よって引き続きWave1 APをIOS-XE 17.3の環境で使い続けることは推奨できないということになります。
IOS-XE 17.9.3で再びサポートが行われた!?
そんな行き場の無いWave1 AP利用ユーザにとって朗報があります。
何故か(?)、IOS-XE 17.9.3でWave 1 APがサポートとなったのです。
これにより引き続きCisco社のサポートを得られながらWave1 APの利用が可能になったことになります。
注意点もある
上記によりIOS-XE 17.9.3でWave1 APの再サポートが行われているのですが、AP3700、AP2700等は2023年3月現在ですでにEnd of SW Maintenanceを迎えている状態です。
よってAPの観点で言うと事実上Cisco社からのサポートは終了していることなってしまうのです。
結局どう言う状況なのか?
完全に個人的な想像なのですが、今日現在のWave1のステータスをまとめると、
・Catalyst9800(IOS-XE 17.9.3)にレジストして利用可能
・Catalyst9800に起因する不具合に関しては(もちろん)Ciscoにて不具合修正はされる
・Wave1 APに起因される新たな不具合に関しては修正されない可能性がある
と言う感じでしょうか?
まとめ
とはいえ、半導体不足の関係で新たなWifi6 APを導入したくても出来ていない企業も多いと思います。
そう言った場合に新しいAPが納品されるまでの間の繋ぎとしてCatalyst9800とWifi5 Wave1 APの組み合わせで利用できることを歓迎とするIT管理者も多いのではないでしょうか?