Cisco社の主力ルーターであるISR4000シリーズのEnd Of Sales(EoS) およびLast Date of Support(LDOS)がアナウンスされました。
End of Lifeまでのスケジュール
End of Sales Date : 2023年11月7日
ISR4000を購入する予定がある場合はこの日よりも前までに販売代理店を介してCisco社にオーダー処理を完了する必要があります。
End of Routine Failure Analysis Date : 2024年11月6日
Cisco社によるHardwareに起因する不具合の特定が終了します。
これ以降も保守としての良品との交換は継続されます。
End of Software Maintenance Release Date : 2025年8月31日
ISR4000シリーズの定期的なSoftware Maintenanceリリースが終了します。
これ以降は脆弱性の対応等限定的なSoftwareリリースのみのリリースになります。
End of Vulunrtability/Security Support : 2028年11月30日
Securityの脆弱性を含む全てのSoftwareリリースが終了します。
Last Date of Support : 2028年11月30日
この日をもってCisco社における全てのサポートが受けられなくなります。
対象機種
ISR4221(リリース日:2016/11/30)
ISR4321(リリース日:2014/9/30)
ISR4331(リリース日:2014/9/30)
ISR4351(リリース日:2014/9/30)
ISR4431(リリース日:2014/9/30)
ISR4451-X(リリース日:2013/6/20)
後継機種
Catalyst8200(L)シリーズ
Catalyst8300シリーズ
まとめ
Cisco Routerとして2022年の主力製品であったISR4000シリーズがとうとう販売終了となります。
通常であれば、Cisco社からEnd of Salesアナウンスがリリースされて半年後に実際に販売終了となるのですが、多くのユーザに影響を及ぼす製品に関しては例外的に一年後の販売終了となり、このISR4000シリーズに関してはあと一年は購入することが可能となります。
ISR4461に関しては2022年11月7日のこのリリース時点では販売終了のアナウンスはされていません。
しかし、このISR4000シリーズは2014年に発売が開始となった製品で気づけばCiscoの中でもロングリリースな製品で今となっては少しパフォーマンスに不満が出てきている状況でした。
後継機種としてCatalyst8000シリーズが2020年からすでに発売されており、HardwareとしてもSoftwareとしても安定動作が行えているとの判断からCisco社はISR4000の販売終了としたということでしょうか。
このCatalyst8000シリーズの上位機種はASRシリーズの後継機種としても設定されているハイパフォーマンスなルータとなります。
これまでのISR4Kと同等の価格感でASRにも負けないパフォーマンスを発揮できる今後のCisco主力ルーターとしてCatalyst8000シリーズはまたロングセールスになることを期待しています。