先の記事ではISR4000シリーズのEnd of Salesとなる事をお伝えしましたが、それに合わせて(?)かその前のCisco主力RouterであるCisco2900、Cisco3900シリーズがこの年末にEnd of Support(Last Date of Support)を迎えます。
今回の記事ではCiscoの主力RouterのEnd of Salesの情報をまとめてみました。
Cisco2900、Cisco3900シリーズのLDOSまでのスケジュール
End of Sale Date:2017年12月9日
End of Routine Failure Analysis Date:2018年12月9日
End of Vulnerability/Securty Support:2020年9月8日
End of Software Maintenance Release Date:2020年12月9日
Last Date of Support:2022年12月31日
Cisco2900、3900の最終Software Versionについて
上記のLDOSまでのスケジュールで「End of Software Maintenance Release Date」が「End of Vulnerability/Securty Support」よりも後の日時となっていたので本当か?と思いCisco HPのダウンロードサイトを確認してみました。
ISR G2シリーズの最終リリースはIOS Version 15.7.3M8となっています。
Release Dateは2021年3月9日となっていることがわかります。
「End of Software Maintenance Release Date」は2020年12月となっているのですが、それ以降にもISR G2に対応したSoftwareがリリースされていることになります。
これは、特別にReleaseされたVersionということでは無く、実際には「End of Software Maintenance Release Date」以降の次のVersion Releaseで最後という意味で理解しておけば良いのだと思います。IOS(現状はIOS-XEに移行)はISRだけでは無く様々なHardwareで使われていますので、ISG G2のLDOSとは関係なくSoftware Rleaseのスケジュールが組まれているのでこういった事が起こり得るのです。
後継機種について
ISR G2シリーズの純粋な後継機種はISR4000シリーズとなります。
しかしながら2022年11月現在ISR4000シリーズはEnd of Salesがアナウンスされており間も無く販売終了となる製品となっています。
先の記事の通りその後継機種はCatalyst8000シリーズとなりますので、もし今もISR G1シリーズを引き続き使われているという方がいましたら、是非Catalyst8000シリーズのリプレースを行う必要があります。
おまけ
参考として過去のCisco主力ルーターの販売終了のスケジュールをまとめておきます。
日に日にInternet上で検索しても古いルーターの情報が消えつつありますのでこのページで残せておければとも思っています。
EoL Announcement Date |
EoS Date |
Last Date of Support |
|
Cisco2600,3600 |
2003/6/2 |
2003/12/31 2004/12/31(Spare) |
2008/12/31 |
Cisco2700,3700 |
2006/3/27 |
2007/3/27 |
2012/3/25 |
Cisco2800,3800 |
2010/11/1 |
2011/10/31 |
2016/10/31 |
Cisco2900,3900 |
2016/9/9 |
2017/12/9 |
2022/12/31 |
ISR4000 |
2022/11/7 |
2023/11/7 |
2028/11/30 |
これをみると、必ず前世代のRouterがLDOSを迎える前までに、現行世代のRouterのEnd of Life Announcementが行われている事がわかります。
Routerを使っていく上でライフサイクルの検討を行う場合の目安になると思いますので参考として頂ければ幸いです。