Meraki MX Auto-VPNでBGPを有効にする

今回はMeraki MXでAuto-VPN環境でBGPを有効にした場合の動作についてまとめておきます。

昨今では、Auto-VPNにおいても複雑なルーティング設計が求められることが多く、これまでのStatic Routeおよび(中途半端な)OSPFでの設計では要件を満たさないことがあります。
MXにおいてもAuto-VPN内のiBGPおよびAuto-VPN外のeBGPをサポートしていますので、この設定と動作についてまとめておきます。

検証構成

今回はMX 3台とISR4K 1台を使って検証を行います。

Auto-VPNの構築

まずは通常通りAuto-VPNの構築を行います。

 

HUB#01

 

HUB#02

 

Spoke#01

Auto-VPNルーティングテーブル確認

MXでルーティングテーブルの確認を行います。

HUB#01

Auto-VPNでHUB#02(192.168.3.0/24)、Spoke#01(192.168.4.0/24)のルートを学習していることを確認します。

HUB#02

Auto-VPNでHUB#01(192.168.2.0/24)、Spoke#01(192.168.4.0/24)のルートを学習していることを確認します。

Spoke#01

Auto-VPNでHUB#01(192.168.2.0/24)、Hub#02(192.168.3.0/24)のルートを学習していることを確認します。

Auto-VPNでiBGPで有効

3台のMXでiBGPを有効にします。
今回は検証用途となりますので、Holdtimerは30秒としておきます。

注意点としては、MXにおけるBGP AS番号設定はOrganizatonで共通となることです。
BGPを有効にした段階で、Auto-VPNにおけるルート交換は一つのAS番号によるiBGPになるということです。

暫くすると、Spoke#01にてiBGPでHUB#01、HUB#02からのルートを学習していることが確認できるようになります。

念の為、Spoke#01のLANセグメント(192.168.4.0/24)にクライアントを接続し、HUB#01、HUB#02への疎通性を確認しておきます。

ISR4KとのeBGP設定

HUB#01、HUB#02にてISR4KルータとのeBGPピアの設定を行い、ピアが確立していることを確認します。

HUB#01

HUB#02

HUB#01、HUB#02のピアが成立した後、Spoke#01にてeBGPにて学習した192.168.1.1/32が見えている事を確認します。

Spoke#01配下のクライアントから192.168.1.1ヘ疎通確認を行います。

TracerouteにてSkope#01のAuto-VPNで優先設定を行なっているHUB#01を介して192.168.1.1へ通信していることを確認します。

ISR4Kにて192.168.4.0のBGPの情報を確認します。
HUB#02から学習したルートには2つのAS#65000を見ることが出来ます。
これによりISR4Kはより近く見えるHUB#01からのルートを優先することになります。

HUB#01の障害検証

HUB#01のリンクを抜き、HUB#02経由にルートが切り替わる事を確認します。

今回はHoldtimeを30秒で設定していますので、それに近いタイミングで通信が復旧している事を確認します。

おまけ : AP Path Prepend

HUB#02のeBGP設定でAP Path Prependの設定を追加してみます。
今回はAS Pathとして65010を追加する設定を行なってみます。

しばらくして、ISR4Kで確認してみると、AS Pathとして65010が追加されていることが確認出来ました。

まとめ

BGPの設定といっても流石にMerakiでとても簡単に設定することが出来ました。

今回のポイントとしては、Meraki MXでのBGP設定においては、Org内で一つのAS番号となってしまうことです。

Org内MXでeBGPの構成を組むことが出来ないことには注意してください。

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