今日はWi-fi 6に対応したMeraki MR無線アクセスポイントの特徴についてまとめたいと思います。
Merakiの型番は少し分かり難く、ふとした時に各型番のスペックの違いが分からなくなってしまうので、備忘録的にと思い記事にしました。
Wi-fi 6対応のMRは数多くの機種が発売になっており、今回は第一弾としてハイエンド3機種(MR44、MR46、MR56)を解説します。
機能比較
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MR44 |
MR46(E) |
MR56 |
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2.4GHz |
Spatial streams |
2x2:2 |
4x4:4 |
4x4:4 |
Performance |
287Mbps |
574Mbps |
574Mbps |
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5GHz |
Spatial streams |
4x4:4 |
4x4:4 |
8x8:8 |
Performance |
2.4Gbps |
2.4Gbps |
4.8Gbps |
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Total Performance |
3Gbps |
2.98Gbps |
5.38Gbps |
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WIDS/WIPS |
○ |
○ |
○ |
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BLE |
○ |
○ |
○ |
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Interface |
mGig 2.5G |
mGig 2.5G |
mGig 5G |
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PoE |
802.3at(30W) |
802.3at(30W) |
802.3at(30W) |
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MU-MIMO |
UL/DL |
UL/DL |
UL/DL |
|
500,000 |
1,406,652 |
1,315,498 |
代表的な機能に関して上記比較表にまとめました。見ていただいて分かると思いますが、この上位3機種に関しては機能差異と言えば、無線のパフォーマンスのみと言っても良いでしょう。
MR44は2.4GHzは2x2:2、MR56は5GHzが8x8:8となっています。MR46は2.4GHz、6GHzともに4x4:4となります。
MR56はハイエンド製品でパフォーマンスもTotalで5.38Gbps発揮できますのでInterfaceが5Gbps対応になっているのもポイントです。
MR44とMR46のTotal Performanceに関してはMerakiのDatasheetの記載のままでこの記事も書いていますが、明らかに間違っていると思います。
MerakiのDatasheetは機種によって微妙にビットレートの記載が違っていたりします。。
数値上の誤差なのかもしれないですが、MR44がMR46よりもハイパフォーマンスと読み取れますね。
これら3機種ではSecurity用の専用のRadio Interfaceを持っています。これによりクライアントの通信に影響することなく全チャンネルをスキャンし不正APの検知等を行うことが可能となります。MerakiではこれをAir Marshal機能と呼んでいます。
おすすめのAP
特別な要件がなければMR44
MR44はこの3機種の中では最も下位に位置していますが、一般的な企業向け無線Access Pointとしては何ら問題ないスペックを持ち合わせています。
2.4GHzは2x2:2となりますが、昨今は5GHzが主流となりますのでこれが問題になることは無いと思います。
ただ一点気になるのはMTBF値が他の2つと比べると圧倒的に低い数値となっていることです。MTBF値が低くなってしまう何らかの理由があるのでしょうか?
多くの端末を収容したい場合はMR56
MR56は5GHzにおいて8x8:8を持ったハイエンド製品となります。多くの端末をAPにアソシエーションさせ高いパフォーマンスを維持すには最適の製品となります。
その際にはアップリンクポートはmGigによる接続をしてボトルネックにならないように注意してください。
外部アンテナが必要な場合はMR46
特に特徴の無いある意味スタンダードなMR46ですが、Wi-fi 6 APで外部アンテナをサポートするのはMR46Eのみとなります。
指向性を持ったアンテナ等が必要な場合にはMR46Eの一択になります。