Wi-fi 6Eのモードについて

CiscoMerakiをはじめ各社からWi-fi 6E対応のAPが続々と発売開始となっています(技適の関係で実際の出荷はもう少し先になるかも?)。

CiscoではCatalyst9136、MerakiではMR57、CiscoおよびMerakiそれぞれで切り替えて利用ができるCWシリーズがWi-fi 6Eに対応した最新の無線APになります。

Catalyst9136

https://www.cisco.com/c/dam/en/us/products/collateral/wireless/catalyst-9100ax-access-points/nb-06-cat9136-access-point-ds-cte-en.docx/_jcr_content/renditions/nb-06-cat9136-access-point-ds-cte-en_0.png

 

MR57

https://meraki-model-image-wp.s3.us-west-1.amazonaws.com/wirelesslanmr/indooraccesspoints/mr57-wireless-lan-product-tiles.png

 

CWシリーズ

https://documentation.meraki.com/@api/deki/files/18181/CW9166.png?revision=1&size=bestfit&width=706&height=471

これらのAPはどれも似たような見た目で全てが内蔵アンテナタイプのものとなります。
Wi-fi 6Eによる6GHzの利用においては3つのモードが設定されておりその利用に応じたものであるために全てが内蔵アンテナタイプとなっているのです。
下記のその3つのモードについてまとめておきたいと思います。

 

Very Low Power

最も出力の小さいモードです。
主にモバイルルーターや車載APといったような利用用途が限定され電波の到達範囲も狭くて問題ないデバイスに利用されると思います。
電波出力が弱いものとなりますので屋内外での利用が可能です。

 

Low Power Indoor

これは一般的なAPで利用されるモードになります。
屋内での利用に限定され、アンテナも付け替えNGと決められています。
ですので、上記のようにWi-fi 6EのAPは現状販売されているものは全てアンテナ内蔵タイプとなるのです。

 

Standard Power

これは、日本での利用は認められていません。
これまでの無線アクセスポイントよりも強力な電波の利用が認められたモードとなるのですがそれが故に他の6GHzを利用するシステムに影響が出ないように考慮する必要がありますし、届出制になると思いますので、仮に日本でこのモードが認められたとしてもこれまでの無線APのようには自由には使えないモードとなりそうです。

 

まとめ

2022年12月現在、日本位おいては技適の問題もクリアになりつつありコンシューマー向け、企業向けのWi-fi 6E対応APの出荷が始まっているタイミングとなっています。
しかしながら、6GHzに対応したクライアントがまだ多く無いことであったり、利用が屋内限定去れること。さらには内蔵アンテナタイプのみに限定されるとこれまでの新しい規格の無線APとは初期導入の考え方が少し異なることを理解しておく必要があるでしょう。