Raspberry PiにZabbixをインストールする(準備編)

今回から数回に分けてRaspberry PiにZabbixをインストールしていこうと思います。
Zabbixはオープンソースの統合監視ソフトウェアでサーバやネットワークを監視するためのデファクト・スタンダード的なアプリケーションとなります。

Zabbixを動作させるためにはApachePHPMySQLデータベースのインストールが必要になります。

Apacheのインストール

ZabbixのフロントエンドのWebサーバとしてApacheをインストールします。

sudo apt install apache2

正しくインストールされたかバージョンを確認します。

apache2 -v

バージョン2.4.54がインストールされていることが確認できました。

PHPのインスロール

続いてPHPのインストールを行います。
PHP 7.4をインストールするためにSURYのPPAリポジトリを使用します。

SURY PPAを利用するためのパッケージのインストールを行います。
sudo apt install lsb-release apt-transport-https ca-certificates

 

GPGキーファイルのダウンロードと保存を行います。
sudo wget -O /etc/apt/trusted.gpg.d/php.gpg https://packages.sury.org/php/apt.gpg

SURY PPAをaptレポジトリに追加します。
echo "deb https://packages.sury.org/php/ $(lsb_release -sc) main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/php.list

 

パッケージの更新を行います。
sudo apt upgrade
sudo apt upgrade

 

PHP 7.4のインストールを行います。
sudo apt install php7.4

 

PHPのバージョンを確認します。
php -v

 

PHPのモジュールをインストールします。

sudo apt install php7.4-gd php7.4-bcmath php7.4-xml php7.4-mbstring php7.4-mysql

 

PHP設定ファイルの変更を行います。
sudo vi /etc/php/7.4/apache2/php.ini

「mbstring.language = Japanese」をコメントアウトから解除します。

 

phpーfpmのインストールを行います。
sudo apt install php7.4-fpm

 

PHP環境の動作確認を行います。
ApacheのルートディレクトリにPHPテスト用の「test.php」を作成します。
sudo vi /var/www/html/test.php

下記内容を記述しセーブします。

<?php
        phpinfo();
?>

 

WebブラウザからApacheおよびPHPの動作確認を行います。

http://<ラズパイのIPアドレス>/test.php

 

MariaDBのインストール

ZabbixのデータベースとしてMySQLと互換性のあるMariaDBをインストールします。
sudo apt install mariadb-server-10.5

 

MariaDBの初期設定を行います。
sudo  mysql_secure_installation

 

rootのパスワードを入力します。

unix_socket認証に切り替えます。

rootパスワードを変更します。

匿名ユーザの削除を行います。

リモートからのrootログインを非許可にします。

テスト用のデータベースを削除します。

これまでに設定した内容を保存します。

mysql -y root -p」で接続できることを確認します。

以上でZabbixを稼働させるために必要なApachePHPMySQLのインストールが完了です。
次回はZabbixのインストールを行いたいと思います。