Meraki MRではSSID単位でトラフィックシェーピングの設定を行うことができます。
設定としては2つ存在し、
となっています。
「クライアントごとの帯域幅の制限」はとてもシンプルでその言葉通りクライアント単位でトラフィックシェーピングを行うことが可能です。
過去にトラフィックシェーピングの試験を行っていますのでまずはこちらを参照してください。
今回は「SSIDごとの帯域幅制限」の仕組みについて少し深く検証してみました。
トラフィックシェーピングルール設定
検証を行うSSIDに対して25Mbpsでシェーピングを行う設定を行います。
クライアント単体でのテスト
設定を行ったSSIDにクライアント1台をアソシエートさせてSpeedTestを行ってみます。
試験結果としては、当たり前ではありますが上り下り共におおよそ25Mbpsとなりました。
クライアント複数台でのテスト
1台のMRに複数の端末をアソシエートさせて試験を行いました。
1台の端末はYoutubeで4K60FPSの動画を流しておいて、もう1台の端末で速度試験を行います。
SSIDにつき25Mbpsのシェーピングとなっていますので測定した端末では下りのみ約15Mbpsと低い数値となっていることが分かります。
複数のMRにまたがるテスト
最後にMRを複数台用意し試験を行いました。
それぞれのMRにクライアントをアソシエートさせた状態で試験を行います。
結果としてはおおよそ25Mbpsとなりトラフィックシェーピングとして他のMRで発生しているトラフィックには影響しないことが分かります。
まとめ
今回の試験はとてもシンプルでMeraki MRにおけるSSIDのトラフィックシェーピングがどのように機能するのかをまとめました。
設定した値は1台のMRにおけるトラフィクシェーピングの数値となり、複数台のMRで同一のSSIDを展開している場合にはそれぞれのMRで機能する設定であることが確認できました。
まぁ、複数のMRでトラフィックが分散している状態で全体のトラフィックシェーピングをMRが行うことはできないので当たり前の結果ではありますし、試験を行う前からわかっていた期待値ではあるのですがドキュメントにははっきりと書かれている事実でもないので検証を行いました。
もし、ネットワーク全体でSSID(=VLAN?)のトラフィックシェーピングを行いたい場合はL3デバイス等でシェーピングを行う必要があることになります。