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今更改めてDFSについて

かなり今更な話とはなりますが、今回は5GHzによる無線LANを設計する際に避けて通れないDFS(Dynamic Frequency Selection)についての話になります。2023年8月の時点で無線LANとして利用できる周波数帯として2.4GHz、5GHz、6GHzの3つが存在しますが、5GHzでは…

WPA2-Enterpriseについて

前回はWPA2-Personalがいかにセキュアに鍵の生成を行うか?というのをまとめてみました。 今回は企業で使われるRADIUSを使用したWPA2-Enterpriseの手順をまとめておきます。 EAPによるMSK、PMKの生成 WPA2-PersonalはPSK(Pre-Shared Key)を元にMSK(Master Se…

WPA2-Personalについて

2023年1月現在、家庭で使われているWi-Fiの最もスタンダードな暗号化方式は恐らくWPA2-Personal(PSK)だと思います。Wi-Fiは日常で切っては切れない身近な存在となっていますがこのWPA2-Personalがどのような手順でセキュアに暗号化の手順を踏んでいるのかを…

Wi-fi 6Eのモードについて

Cisco、Merakiをはじめ各社からWi-fi 6E対応のAPが続々と発売開始となっています(技適の関係で実際の出荷はもう少し先になるかも?)。 CiscoではCatalyst9136、MerakiではMR57、CiscoおよびMerakiそれぞれで切り替えて利用ができるCWシリーズがWi-fi 6Eに対…

DFS(Dynamic Frequency Selection)概要

無線LANにおける5GHz(W53、W56)の利用において避けては通れないDFSの実装に関して簡単にまとめてみました。APが気象、空港、軍事レーダーを検知した場合、即座にAPの利用を停止し、他の干渉の無いチャンネルに移行する仕組みとなります。 1.レーダー派を検知…

無線LAN新規格Wi-fi 6Eについて

2022年9月に総務省が新たに無線LANで利用可能とする6GHzの利用認可を行いました。6GHz帯を対応とするWi-fi 6Eに関しても簡単にまとめておきます。 Wi-fi 6(IEEE802.11ax)の課題 Wi-fi 6Eが出てくるまでは2.4GHzと5GHzの周波数が使われており、それぞれ20MHz…

Wi-fi 6のカタログスペックについて

一般に販売されているWi-fi 6に対応したブロードバンドルーターや、企業向けに販売されている無線アクセスポイントで書かれているWi-fi 6のスループット値についてまとめたいと思います。 カタログスペックとして決して間違った記載はされていないのですが、…

Wi-fi 6とこれまでの無線LANの規格

先日(とは言っても9月の話ですが)、総務省がWi-fi 6Eに関する6GHz帯の使用を認可し、それに伴い対応Access Point(AP)の技適が開始になったというニュースがありました。 pc.watch.impress.co.jp そして、その次の世代のWi-Fi規格であるWi-Fi 7についても話が…