Meraki MSシリーズに新しいラインナップが追加されました。
これまでのLayer2 Access SwitchとしてはMS120、MS125がありましたが、(恐らく)それを入れ替える新しいLayer2 Access SwitchとしてMS130およびMS130Xが発売開始となりました。
今回はこのMS130(X)シリーズに関して簡単にまとめておきたいと思います。
MS130シリーズ
XのつかないMS130シリーズは現行のMS120を置き換える製品として位置していると思います。
Cisco社としてはMS120のEnd of Salesは発表していないものの、MS120とMS130の製品構成としてはほぼ同じとなっていますので、製品寿命を考えてもこれから新規で購入される場合にはMS120を選ぶ理由は少ないかもしれません。
製品ラインナップ
MS130の製品構成としては、
- MS130-8(P): 1G SFP x 2、10/100/1000BASE-T x 8
- MS130-24(P):1G SFP x 4、10/100/1000BASE-T x 24
- MS130-48(P):1G SFP x 4、10/100/1000BASE-T x 48
と至ってシンプルな物となっています。
MS130-24と48は19インチラックマウント型、MS130-8はコンパクトスイッチとなります。
全ての型番でアップリンクは1G SFPとなっています。
そして、PoEあり/なしを選ぶといった感じです。
PoEバジェットは8Port型は120W、24Port型は370W、48Port型は740Wとなります。
1Portあたりの給電能力は30Wとなりますので、全てのポートで30W給電が行えるわけではないことに注意してください。
また、MS130-8(P)はACアダプタを採用していることを理解しておく必要があります。
MS130Xシリーズ
MS130Xシリーズの特徴としては、
- ダウンリンクとしてmGigを採用
- アップリンクとして10G SFP+を採用
- 将来的にはAdaptive Policyの利用が可能(?)
- Meraki初の12Portコンパクトスイッチがラインナップ
- 全ての型番でPoEが標準
があげられます。
製品ラインナップ
製品構成としては、
- MS130-8X:10G SFP+ x 2、2.5G mGig x 2、10/100/1000BASE-T x 6
- MS130-12X:10G SFP+ x 2、2.5G mGig x 4、10/100/1000BASE-T x 8
- MS130-24X:10G SFP+ x 4、2.5G mGig x 6、10/100/1000BASE-T x 18
- MS130-48X:10G SFP+ x 4、2.5G mGig x 8、10/100/1000BASE-T x 40
となっています。
ポイントとしてはmGigのポート数になるかと思います。全てのダウンリンクポートでmGigが利用できるわけではないので注意してください。
PoEバジェットは
- 8Port:120W
- 12Port:240W
- 24Port:370W
- 48Port:740W
となっており、MS130と同様に全てのPortにてフルで30W給電出来るわけではないので注意してください。
PoEに関してちょっとしたポイント
MS130、MS130XではDatasheetを見てみるとPoEとして802.3btをサポートと書いてあります。
しかしながら1Port辺りのPoE給電能力は30Wまでとも書かれています。
これはIEEE802.3btでネゴシエーションは可能だが、サポートする給電能力は30(Type2)までということになります。
IEEE802.3btというと、どうしても60Wをサポートするのか?と思ってしまいますが、事実上MS130はIEEE802.3atとして動くと思っておいて良いと思います。
私の過去の記事でPoEに関してもまとめてありますので参考にしてください。
まとめ
最初にも触れましたが、MS130は事実上のMS120の後継機種と認識しておいて良いと思います。
一方でMS130XはMS125の後継かというと少し難しく、mGigの採用だったり、将来的なAdaptive Policyの利用可能ということもあって少しだけ上位機種に該当するのだろうと思っています。
それぞれの価格の差分に関してはここでは触れることができないので、必要とする場合は販売代理店から価格差分を確認されたほうが良いと思います。