Meraki MXからMGへPoE給電を行う構成

今回は小ネタです。
Meraki MXのWANインターフェースにMGを接続してInternetアクセスする上で少し困るのがMGへどうやって電源を供給するのか?ということです。
普通に考えればMXとMGの間にPower Injectorを挟んでMGに電源を供給する構成なのですがこれではMXとMGでそれぞれ電源供給が必要となり必要とするコンセント数は2つとなります。

これはこれでも良いのですがMX68や75ではLAN側にPoEインターフェースが用意されており、これを使ってMGにPoE給電を行ってみました。

構成

MXのWANインターフェースに直接MGを接続します。
MXのPoEインターフェース(今回はPort12)とMGも接続を行います。

MXの設定

この構成を行う上でMXに少し設定が必要となります。
PoE給電を行うPortにVLAN設定を行います。
本当であればPoE給電を行いたいだけで通信設定を行う必要は全くないのですが、Meraki MXではどうしてもVLANを設定しIPアドレスも付与する必要があるようで、ダミーの設定を行うことになります。
「セキュリティ&SD-WAN > 設定 > アドレス&VLAN」へ移動します。
「ルーティング」設定で「VLAN」設定を行い、VLANを追加します。
今回は実際には利用しない「VLAN100、192.168.100.0/24」として設定を行います。

次にPort12に対してVLAN100として設定を行います。

設定は以上です。

状態の確認

DashboardでMXの状態を確認します。

WAN1およびPoE給電用のPort12がリンクアップしていることが確認できます。

アップリンクとしてMGからDHCPで付与されたIPアドレスが取得できていることが確認できます。

後はMX配下のPCからInternetへの通信確認を行えば完了です。

まとめ

今回はMX68、MX75のPoEポートを利用してMGにPoE給電を行う方法についてまとめました。
ちなみにMX85、95、105ではWANインターフェースでもPoEがサポートされているため今回のような構成は必要ありません。