今回はMeraki MGでパススルー設定を行ってみます。
MGのデフォルトとしては「ルーティングモード」となっており、MGでLAN側からのトラフィックに対してNATを行って通信を行います。
MG Version3.0から「パススルー」が新たにサポートされていますのでその設定を行い通信確認を行ってみます。
設定
設定は至って簡単です。
「セルラーゲートウェイ > 設定 > 設定」へ移動します。
「展開モード」を「パススルー」に設定します。
パススルーモードではMGはL2として動作するので、LAN側に付与するDHCP等の設定は行えなくなります。
MRにMXを接続して状態および通信確認を行います。
状態の確認
まずはMGの状態を確認してみます。
LTE網から付与されたIPv4、IPv6アドレスが確認できます。
次にMXの状態も確認してみます。
同様にIPv4、IPv6が取得できていることが確認できます。
興味深いのは、IPv4アドレスとしてMGに付与されているIPアドレスとMXに付与されているIPアドレスが同一のものだということです。
IPv6は異なるものとなっているのもわかると思います。
IPv4に関しては同一のIPアドレスでどうやって通信可能なのか?は若干不明です。。
後は実際に通信が可能かを確認して終了です。
まとめ
MGのデフォルトの設定はNATを介しての通信となっており、MGの配下にMXを配置するケースでは多重のNATを行っての通信となってしまいます。
ほとんどの場合ではそれでも問題はないのでしょうが、LTEから付与されるIPアドレスをMXに直接利用したい場合は今回のパススルーモードも有効であることが確認できました。