Meraki MG 初期セットアップ

今回はMeraki MG41の初期セットアップ方法をまとめておきます。
Meraki MGシリーズはいわゆるセルラーゲートウェイと呼ばれるもので、簡単に言ってしまえばモバイルルーターのLAN側にUTPインターフェースを持たせてものと理解すれば大丈夫です。
MGにはWi-Fiインターフェースやバッテリはもちろん搭載されていません。
MG41にSIMを挿入し、UTPインターフェースに接続された機器からInternetへの通信を行うことが可能になります。

SIMの挿入

まずはMGにSIMを挿さないと何も始まりません。
MG41の背面の蓋を開けます。

MG41はDual SIM構成となっており、最大2枚のSIMを使うことができます。
Dual SIMといってもモデムは1つのみの搭載となっていますので、Active/Standbyとなります。
PrimaryのLTE回線がダウンした場合にSecondaryのSIMを使って通信が開始になります。
今回はSIM1スロットに私が普段iPadで利用しているIIJmioのSIMを入れて試験を行います。

Dashboardで初期設定を確認

Meraki DashboardでMGの設定を確認します。
セルラーゲートウェイ > 設定 > 設定」へ移動します。
初期設定として、「ルーティングモード」となっています。
モバイルルーターと同様にMGではLAN側からの通信に対してNATを行いInternetとの通信を行います。

NATを行って通信を行うということはLAN側にPrivateアドレスでIPアドレスを付与する必要があります。
MGではDefaultでDHCPの設定がされています。
「172.31.128.0/24」の中から「/26」のサブネットが切り出される設定になっています。

電源投入

ここまで確認できたらやっとMGの電源を投入します。
今回はPower InjectorからPoE給電を行います。
そしてInjectorの先にPCを接続し設定および通信確認を行います。

電源投入後、しばらくすると「192.168.0.0/16」でPCがIPアドレスを取得していることが確認できます。

PCのブラウザから「http://setup.meraki.com」へアクセスを行います。
MGのローカルページが表示されますが、まだLTE網には接続できていなことが確認できます。

これは今回用意したSIMがIIJmioのもので、APNの設定が必要となるためです。
「Configure」からAPNの設定を行います。
UserIDとPasswordを聞かれますが、UserIDにMGのシリアル番号を入力しパスワードは空白でOKです。
「Override SIM1 data session setting」からIIJmioで指定されているAPN NameやUsername、Passwordを入力します。

しばらくすると、Statusが「Healty」へと変わるはずです。

この後、Firmwareの更新やDashboard上に設定されている内容をダウンロードするため、安定するまでしばらく待ちます
その後、PCにDHCPで付与されるIPアドレスMeraki Dashboardで設定されていた「172.31.128.0/24」から「/26」で切り出されたIPアドレスに変更になっていることが確認できます。
もし変わっていないようであれば、PCのアドレスを更新してみてください。

この状態でWebブラウザ等を使って通信確認を行います。

無事、通信確認が完了しました。
IPv6での通信も行えているようです。

状態の確認

実際に通信確認が行えているので問題はないのですが、Meraki DashboardでMGの状態の確認を行います。
セルラーゲートウェイ > 監視 > セルラーゲートウェイ」へ移動します。
4G(LTE)で通信が行われ、利用しているBandを確認することができます。

LTEで付与されているIPアドレスも確認できます。

まとめ

Meraki MG41の初期セットアップ方法についてまとめました。
今回はIIJmioのSIMのためAPNの設定は一手間必要ですが、docomo純正のSIMであればAPN設定を行なわずとも自動で通信が開始されるはずです。
今後MG51を利用して5Gでの高速通信も日本で行えるようになると思いますので、よりMeraki MGシリーズの利用用途も増えていくのではないでしょうか。

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