今回は前回の続きでMeraki MXを使ってBonjourのVLAN間の転送設定を行います。
Meraki MRとMXがある環境でMeraki MXでVLAN間ルーティングを行なっている場合はMXにて全てのルーティング処理を行うべきだと思います。
検証環境
今回も前回と同様の検証環境となります。
iPhoneがアソシエートするSSIDはVLAN200、AppleTVが属するVLANは201と異なるセグメントとなっています。
これらのVLANはMXを介してルーティングが可能な設定になっています。
デフォルトの設定でAirPlayを確認
MXのデフォルトの設定ではIPマルチキャストパケットであるBonjourのパケットのVLAN間転送が行えませんので、iPhoneではAppleTVは表示はされません。
Meraki MXの設定
Meraki MXでBonjourのパケットを転送するように設定を行います。
「セキュリティ&SD-WAN > 設定 > ファイアウォール」へ移動します。
「Bonjourの転送」から転送設定を行います。
・サービスVLAN : AppleTVが存在するVLAN
・クライアントVLAN : iPhoneが存在するVLAN
・サービス : 今回はAirPlay
の設定を行い保存し設定完了です。
再びiPhoneを確認してみると、無事AppleTVが表示されました。
まとめ
余談とはなりますが、CiscoのVideo会議端末であるWebex Roomkit等では画面共有にAirPlayを使うことが可能になっています。
AppleTVなんて社内ネットワークには存在しないのでBonjourなんて関係ないと思われるかもしれませんが、オフィス内のデバイスで一般的なVideo会議端末においてもBonjourは使われてきていますのでこの設定が参考になれば幸いです。