Meraki MX VLAN数は100以下が推奨

今回は小ネタです。

Meraki Document内にMeraki MXで推奨されるVLAN数は100以下が推奨(recommended)となるという話です。
Document内では、
Configuring more than 100 VLANs per network is not recommended. 
と書かれています。

documentation.meraki.com

拠点内で複数セグメント(VLAN)を運用する方法

企業におけるネットワークで複数VLANを設定する必要がある場合の基本的な構成をまとめておきます。

1.拠点内Switchが全てL2 Switchの場合

この構成は今回の制限に引っかかる可能性のある構成となります。
MX配下の全てのLAN SwitchがLayer2 Switchである場合です。
この構成で複数のVLANを提供する必要がある場合はMeraki MXにその複数のVLANを設定し、下位のSwitchに対してTrunkで接続することになります。

この構成は小規模の環境にてよく使われる構成でVLAN数も少数であることが一般的です。
VLAN間通信はMXを介して行われるため、通信速度はMXのスペックに依存します。

2.拠点内SwitchにL3が存在する場合

この構成は中〜大規模ネットワークで一般的なものとなります。
Meraki MXの配下にL3 Switchを配置し拠点内VLAN間のルーティングはL3 Switchにて行うデザインとなります。

この構成は拠点内VLAN間通信のトラフィックはL3 Switchにてルーティング処理が行われるためより高速に通信を行うことが可能になります。

まとめ

拠点内のLAN Switchのコストを抑えるためL2 Switchを用意しルーティングをMXにて行うことを想定したネットワークはもちろん存在します。
MXにおけるVLAN間通信はL3 Switchのようにワイヤーレートが発揮できる訳ではなく各MXが持つスペックに依存します。
今回の推奨最大VLAN数が100なのでそれ以下に抑えるということだけではなく、VLAN間通信がどれくらい発生することが予想されておりVLAN間通信がMX全体のパフォーマンスにも影響してしまうことも覚えておく必要があると思います。