Meraki MX:Auto-VPNにおけるOSPF その3(Spoke拠点のルート広告)

今回はMeraki MXにおけるOPSFの第3回目、Auto-VPN HUB-and-Skope構におけるSpoke拠点のOSPFに関してまとめておきます。
第1回目はHUB拠点に関してまとめましたが、そのSpoke版です。

検証環境

今回も前回と同様に3拠点でAuto-VPNの構成を構成しました。

今回はSpoke拠点である"10.10.3.0/24"の拠点にOSPF設定を行い確認を行います。

通常時

まずは3拠点共にオンラインである状態のルートテーブルを確認したいと思います。

OSPFの外部ルートとしてHUB拠点やその先にいるSpoke拠点のサブネットが広告されていることが確認できます。

Spoke拠点障害発生時

次にSpoke拠点(10.10.2.0/24)をオフラインにして確認します。

Spoke拠点のMXをオフラインにしてしばらくしてルーティングテーブルを確認します。

ルートとして存在しなくなった"10.10.2.0/24"が継続して広告されていることが分かります。
前回のHUB拠点側のルーティングテーブルの確認ではルートは消えることを確認したのですが、Spoke拠点側ではルートは消えないようです。

HUB拠点障害時

次にHUB拠点をオフラインとしてルーティングテーブルがどう変化するのか確認してみました。

OSPFのルーティングテーブルは以下のようになりました。

HUBとなる拠点がダウンとなったので、全ての外部ルートが消えたことが確認できました。

まとめ

今回の検証により、HUB-and-Spoke構成で、
・HUB拠点がダウンした場合は、全てのルートが消滅
・Spoke拠点がダウンした場合では、ルートは消滅しない
という結果になりました。
少し気持ち悪い結果とはなっていますが、このようなクセと向き合う必要があるのもMerakiの特性だと思います。