Meraki MX Wireless搭載モデルについて

Meraki MXにはMX67W、MX68W、MX68CWの無線アクセスポイント機能を搭載したモデルが存在します。
UTMとしてのMXの全ての機能に加えAPの機能を搭載していることになるのですが、その機能に関してまとめておきます。

ワイヤレス設定

無線LANの設定は「セキュリティ&SD-WAN > 設定 > ワイヤレス設定」から行います。
Meraki MRの場合は独立して「ワイヤレス」の設定項目が存在するのですが、あくまでもMXに搭載された機能となりますので「セキュリティ&SD-WAN」から行うということになります。

設定画面ではSSID1から4までが設定可能となります。

Meraki MRであれば最大15のSSIDが設定かのうですが、4つまでと限定的になりますが、SSIDを多く設定することは推奨されていませんのでこれくらいでちょうど良いのかもしれません。

次にSSIDの設定詳細を見てみます。

設定可能な項目は、
SSID
SSIDを公開・非公開
・セキュリティ
のみとなります。

セキュリティは、
・オープン
・WEP
・WPA2 PSK
・WPA2 Enterprise

となります。

無線LANとしての設定は以上となります。
MRのようにSPLASHページの表示もできないことになりますので、「オープン」設定は行うのは望ましくないですし、「WEPキー」も利用も推奨できませんのでWPA2 PSKもしくはEnterpriseのみの事実上2択の設定になると思います。

WPA2 PSKの設定においてはPSKの設定を、

WPA2 Enterpriseでは、RADIUS Serverの設定が可能になります。

RADIUSの設定はMY RADIUSの設定とMeraki Cloud上のRADIUS機能が利用可能です。

チャネル設定

2.4GHz、5GHzそれぞれで利用するチャネル、送信出力、チャンネル幅の設定は可能です。

MXのワイヤレスモデルを使用するメリット・デメリット

上記の設定の通り無線LANの機能としてはかなり限定的なものになるのが分かると思います。
利用するにあたってそのメリット・デメリットに関してまとめたいと思います。

メリット

一台でMXの機能と(簡易的な)MRの機能が提供可能となるので小さな拠点において無線Access Pointが1台のみでエリアを賄える場合には十分なメリットがあると思いまます。
ライセンスの価格的にもMXとMR2つのライセンスを購入するよりも安価に抑えられることも考えられます。

デメリット

一般的なオフィスにてMXの設置場所が必ずしも無線アクセスポイントの設置場所に適しているとは限らないと思います。
そのような場合はMXとMRとを分けて設置する方が無線LANカバレッジが優れることになるでしょう。


また無線アクセスポイントが複数台必要な場合も適さないと思います。
1台はMX67Wでもう一台はMRという使い方も出来なくはないですが、設定箇所がそれぞれ分かれてしまうため少し煩雑になってしまうと思われます。

まとめ

個人的にはこのMXのワイヤレス搭載モデルの使い勝手は良いものと思えませんので実環境で利用したことはありません。
上記のメリットの通りすごく小さな拠点やオフィスで利用する場合に限られたモデルになると思います。