Meraki 設定テンプレート MRについて

前回、前々回とMerakiの設定テンプレートについてまとめてきました。

candm-network.hatenadiary.jp

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今回はMRにおける設定テンプレートについてまとめておきます。
設定テンプレートにて最も使われるのがMR(無線アクセスポイント)の複数拠点展開時だと思います。
企業ネットワークとして全拠点共通のSSID設定を行い管理したい場合にこの設定テンプレートはかなり有効だと思います。

基本的な部分はMXと同じになりますので、MRの設定テンプレートとしてバインドしたネットワークで上書き可能な設定のみをまとめておきます。

設定テンプレートから上書き可能な設定

設定テンプレートをバインドしたネットワークから「ワイヤレス」を選択します。
ネットワーク内で設定可能な項目は

  • 一般
  • アクセス制御
  • 電波設定

のみになります。

一般

一般で設定可能なのは、

  • ネットワーク名変更
  • ネットワークのタイムゾーン設定
  • 管理者設定

のみとなります。

通常はタイムゾーンを日本(ネットワークが日本に位置する場合)に設定するくらいでしょうか?
ネットワーク毎に異なる管理者を設定したい場合にもここで設定します。

アクセス制御

SSIDの有効/無効が出来ます。
拠点によっては設定テンプレートで設定されたSSIDを使いたくない場合もあります。
その場合は無効にして利用停止が可能です。
SSID名の変更も可能ですがここまですると設定テンプレートである必要が無い気もしてしまいます。

PSK設定の場合、PSKの上書きが可能です。
拠点によってPSKを変更したい場合に有効です。

上書きしたPSKは設定テンプレートに設定されたPSKに戻すことも可能です。

Splashページとしてクリックスルー設定が可能です。

電波設定

ここでは各無線アクセスポイントに直接設定を行うことになりますので設定を行うことが可能です。
APのチャネル設定、電波出力設定、プロファイルの割り当てが可能になります。

まとめ

設定テンプレートを活用する上でMRの他拠点展開は最も有効な方法だと思います。
全拠点一律で無線LAN環境を使うケースが多い場合には積極的に設定テンプレートを活用いただければと思います。