これまでCiscoの中でも独立性の強かったMerakiですがどんどんHardwareの共通化が進んでおり、MS390に続いて無線アクセスポイントであるCW9160シリーズもリリースになっています。
このCW9160シリーズは今後主流になるのは間違いないWi-Fi6Eに対応したAPで6GHzによる通信をサポートしています。
また、まだ正式には手順等発表になっていないと思いますが、このCWシリーズはMerakiモードとIOSモードを切り替えて使うことが可能でCisco Catalyst9800とともに使うこともできますし、Merakiモードでは他のMRと同じようにMerakiクラウドによる管理も行うことができる素晴らしい製品となっています。
そんなCW9160シリーズの中の中間機種であるCW9164ではIOSモードの場合とMerakiモードの場合でサポートするPoEに若干の違いがあるのでまとめておきます。
IOSモードで利用する場合
CW9164をIOSのモードで利用する場合、キッティング時のみという制限はありますが802.3af PoEをサポートしています。
一般的には、実際に天井面等にAPを設置する前に初期不良が無いかとか工場出荷時のSoftware Versionからの更新等、インテグレーターにて起動確認を行います。
その場合、一つのPoE Switchに多くのAPを繋いで作業をするケースがあるのですが、その場合IOSモードでは15.4Wの給電でCW9164を動作させることが可能になります。
もちろんDatasheetにも書かれていますが、この場合は電波設定をEnableにはできないので、APの起動確認のみに止まることにはなります。
Merakiモードで利用する場合
同じHardwareであるのでMerakiモードでも802.3afをサポートしていると思いがちなのですが、MerakiのDatasheetを見てみると802.3afは未サポートとなっています。
Installation Guideにも強く未サポートの旨が書かれています。
まとめ
同じHardwareであっても動作モードの違いでサポートする条件が異なることはこれ以外にも今後多く発生することが考えられます。
片方のモードで動作しているからと言って制限を確認しないでモードを変更してしまうと、大きな影響が発生してしまう可能性があるので注意が必要です。
ま、今回のケースは大きな問題にならない程度の豆知識ではありますが。