ようやくCisco Catalyst9100シリーズやMeraki MRにおけるWifi6E対応Access Pointの技適が通過となり出荷が始まるタイミングになってきました。
実際には日本での6Ghzの電波を有効にするにはSoftwareの更新を待たなくてはいけないので6Ghzの恩恵を受けるには少し先になると思いますが、このタイミングで無線Access Pointの更新を予定している場合には6E対応APの検討を行なっておいても損は無いと思います。
今回はMeraki MRシリーズのPoE要件についてまとめておきます。
MR57
MR57はこれまでのMeraki MRシリーズの流れを汲む新Access Pointとなります。
これまでのMeraki MRシリーズと比べて少し(かなり?)サイズが大きくなっていますので実機を手にすると少しびっくりされるかもしれません。
PoEに関しては802.3bt(40W)となっていますが、USBインターフェースを利用されない場合は802.3at(30W)で利用可能になっています。
USBインターフェースの利用用途は別途まとめたいと思いますが、基本的なオフィス用途では使うケースは多く無いと思いますので、特に既存APからのリプレースといった場合において既存のPoE Switchの買い替えを行うことなくMR57の導入を行うことができます。
CW9160シリーズ
Merakiに新しく加わったアクセスポイントシリーズで少し特殊な製品となっています。
型番からも分かると思いますが、MerakiアクセスポイントとしてもCatalystアクセスポイントとしても切り替えて使うことのできるハードウェアとなっています。
それぞれのコンバート方法等はまたどこかでまとめておきたいと思いますが、オンプレからクラウド(もしくはその逆)へ運用形態を変えたい場合にも対応できるメリットがあります。
PoEの要件はMR57と同様にUSBを有効化する場合は、UPOEが必要となりますが使わない場合は30W以下となり802.3atでOKとなります。
おまけ
ちなみにJuniperのMistでのAccess Pointではどうでしょうか?
主要なWifi6E対応のAPはAP45になりスペックを見てみると、MR57やCW9164と同等のスペックになると思います。
PoEに関しては基本802.3btとなっており、802.3atでは6Ghzは2x2に落ちてしまうようです。
802.3btに対応したPoE Switchは選択の幅が少なくそして高額になると思います。
Wifi6E対応Access Pointを選択する際には重要な要素となりますので注意が必要かもしれません。