Meraki MT14 屋内エアクオリティセンサー

本日はMerakiクラウド管理型センサーであるMTシリーズに関して記事にしたいと思います。
Meraki MTシリーズの中で比較的新しいラインナップであるMT14 エアクオリティセンサーについてまとめます。

MT14 屋内エアクオリティセンターとは?

Meraki MT14は、
・温度 : 0 〜 55℃
・湿度 : 0 〜 95%
・TVOC
PM2.5濃度
・環境騒音レベル
の取得が可能なセンサーとなっています。
MT14センサーは単三電池4本もしくはUSBケーブルによる給電を行うことにより動作します。

https://meraki-model-image-wp.s3.us-west-1.amazonaws.com/sensorsmt/indoor/mt14-sensors-product-tile.png

documentation.meraki.com

TVOCとは?

私は専門的なことは分からないのですが、TVOCとは「総揮発性通気化合物」のことで、シックハウス症候群を引き起こす要因になるもののようです。

https://gaiheki-tatsujin.com/wp-content/uploads/2019/10/22055_02.jpg

MT14はこのTVOCを測定することによって家庭やオフィスのエアクオリティを可視化することが可能になります。

全ての機能を有効にするにはUSB-Cによる給電が必要

MT14の全ての機能を有効にするためには、単三電池ではなくUSBケーブルによる給電が必要になります。
単三電池利用時にはPM2.5の測定は行われませんので注意してください。
MerakiのDatasheet上では詳細は書かれていませんが、USBケーブルにて2Wの給電が行えれるとPM2.5の機能が有効になるとのことです。

Meraki MR57からMT14へ給電を行う

オフィスの会議室にMT14を設置するにしてもPM2.5の測定を行うにはUSBによる給電が必要だとしても、USB充電器を用意するのは中々大変です。
コンセントが必要になってしまいますし、社員が(コンセントが足りない場合とかで)コンセントから抜いてしまうことも普通にあり得るかと思います。
そこで、昨今の無線アクセスポイントではUSBポートが搭載されていますのでそれを利用してMT14へ給電が出来、PM2.5が測定出来るのか確認をしてみました。
Merakiの最新Wifi6E無線アクセスポイントであるMR57のUSBポートを利用して動作確認を行いました。

MR57でUSBポートを有効にする場合は30W以上になってしまうためIEEE802.3btによる給電が必要となります。
そのため今回はPower Injector 6を使って検証を行います。

Meraki Dashboardで動作を確認したいと思います。
MT14にてPM2.5の取得が行えていることが確認できました。

まとめ

特に新型コロナウィルスによるパンデミックの状態になってからオフィス内の空気品質に関して年々重要視されてきていると思います。
(MT14ではコロナウィルスの検知はできませんが)MT14を会議室等に設置することによって多くの人が密に滞在する空間において空気の品質を可視化しておくことはIT部門においても重要な要素となるでしょう。
また、Merakiには多彩なAPIを持ち合わせていますので、TVOCの数値が一定以上になった場合にはAPIを介して強制的に空気を喚起するような仕組みも作れるかなと思います。