Meraki MT40 Smart Power Controller発売開始[速報]

今回は新しく発売になった新しいMTシリーズのMT40 Smart Power Controllerについてまとめておきます。
これはいわゆるスマートコンセントとなり、このMT40に電子機器の電源ケーブルを接続し消費電力の可視化、電源OFF/ONのリモート制御を行うことができます。

まずは基本的な電源ケーブルの形状について

MT40の詳細を語る前に日本で一般的(特にNetwork機器)な電子機器の電源ケーブルの形状をおさらいしておきます。
ACアダプタ型では無い、一般的な電源ケーブルを本体に直接接続するタイプでは本体側はC14と呼ばれる形状になっていると思います。

C14は台形で、プラグが付いたオスの形状をしています。
それに接続する電源ケーブルはメスの形状のC13となります。

http://support.dospara.co.jp/faq/00579/C13.jpg

そしてコンセントに差し込む形状は100Vの場合はアース付きのNEMA5-15等いくつかあります。

全体をまとめると、

となります。

MT40を導入した場合

MT40の使い方としては、コンセントと機器本体の間に挟み込む形になるのでこのようなイメージになります。

MT40から見て入力(コンセント側)はC14で出力(機器側)はC13になります。
ですので、MT40導入前の既存電源ケーブルは「コンセント <-> MT40」間で使用することになり、それとは別に「C14 <-> C13」ケーブルが必要になるため新たに購入が必要になります。
少し分かりにくいのですがMerakiドキュメントのInstallation Guideにもその旨が書かれています。

また、余談ですが他のMTデバイスと同様にMRもしくはMVを介してBluetooth通信を行いMeraki Cloudと通信を行います。

documentation.meraki.com

MT40で出来ること

1.電源のOFF/ON

Meraki CloudもしくはAPIを介して接続機器の電源OFF/ONを行うことが可能となります。
しかし、注意しなくてはいけないのは容易に電源OFFにしてしまい取り返しのつかなくなる事態を避ける必要があります。
それは、例えば、MT40の先にMRにPoE給電しているMSが接続していたとして、リモートから電源をOFFにした場合、MRとの接続が失われることになりますので再び電源ONにできな苦なってしまうというものです。
それを防止するためにMT40側でリモートからの電源OFFを行わせなくするスイッチが存在するようです。
この場合、単に電源の可視化を行うためのデバイスになるということになります。

2.消費電力の可視化

接続されているデバイスの消費電力をMerakiクラウドもしくはAPIで可視化することが可能になります。
15秒毎に消費電力を計測し、20分毎にMerakiクラウドへその情報を通知します。
他のMTデバイスと同様にアラートの設定も可能で例えば設定した閾値以上の電力を消費した場合は管理者へ通知することが可能となります。
その場合は20分毎の通知ではなく即時にMerakiクラウドへ通知が行われることになります。
具体的なMerakiダッシュボード上での画面はまだ実機を触れたことがないため、触る機会があれば別途まとめたいと思います。

まとめ

これまではPoE機器であれば、MSのPortの操作で遠隔から機器のOFF/ONが可能となっていましたが、このMT40のリリースによって一般的な電子機器であればどのようなデバイスもリモートから消費電力を監視し、また電源のリモートコントロールが可能になります。
恐らくスケジュールを作成し、曜日や時間帯によって自動でOFF/ONを行わせるような使い方もできるのではないかとも思っていますので、このMT40の実機に触る機会が今後あれば別途報告したいと思います。