Meraki 設定テンプレートについて

今回から何回かに分けてMerakiで多くの拠点を展開する上で欠かすことのできない機能である設定テンプレートについてまとめたいと思います。

設定テンプレートとは?

複数拠点のMerakiを設定する場合、Meraki Dashboard上にそれぞれの拠点毎にNetworkを作成する必要があります。
これらの拠点は基本的には同じ設定(例えばMRにおけるSSID)で構わない場合、いちいち全てのNetworkに対して設定を行うのは面倒ですし、効率的ではありません。
例えばMRに新たにSSIDの追加をしたい場合や、PSKの変更を行いたい場合に拠点数が多くなればなるほど設定は大変になります。

Merakiの設定テンプレートは一律で設定を行い、Networkの各デバイスに紐付けることで設定変更の煩わしさや拠点追加時の設定ミス等を限りなく減らすことが可能になります。

設定テンプレートの作成

オーガナイゼーション全体 > 監視 > 設定テンプレート」へ移動します。
設定テンプレートを作成」をクリックします。

設定テンプレートのベースとなる既存ネットワークがある場合は、「設定をコピー」を選択し元となるネットワークを選択します。
今回は「新規作成」を選択し、テンプレートの名前をTest-Templateとして作成します。

次にTemplateにバインドしたいネットワークが既に存在する場合はNetworkを選択し「バインド」をクリックしますが、多くの場合は存在しないと思いますのでこのまま「閉じる」をクリックして良いと思います。

このまま「変更内容を保存」をクリックし設定テンプレートの作成は完了となります。

設定テンプレートの確認

設定テンプレートはNetworkと同じように扱われます。
Networkと同様に上で作成した「Test-Template」と言う名前の設定テンプレートが見えると思いますので、選択します。

設定テンプレートではMeraki各デバイスのリストが表示されます。

セキュリティ&SD-WAN」をクリックすると「設定」のみが表示され「監視」の各項目が表示されないことが分かります。

設定テンプレートは、その名前の通り設定を行う雛形のようなものなので、設定のみが行えモニター用の「監視」の項目は表示されないことになります。

ネットワークに設定テンプレートをバインドする

次にネットワークを作成し、設定テンプレートのバインドしてみます。
オーガナイゼーション > 設定 > ネットワーク作成」へ移動します。
ネットワーク名を「MX-Template-Site#1」とし、ネットワークの種類を「セキュリティアプライアンス」、ネットワークの設定を上で作成した「Test-Template」を選択します。

今回はこのまま「ネットワーク作成」で設定を完了させます。

作成されたネットワークの確認

作成した「MX-Template-Site#1」へ移動します。
このネットワークは「Test-Template」にバインドされていることが分かります。

セキュリティ&SD-WAN」を選択すると通常のネットワークにおける表示とは異なり限定的な項目のみが表示されることが分かります。

ちなみに通常のネットワークでは下のように表示されます。

まとめ

今回はここまでにしたいと思います。
設定テンプレートは複数拠点の設定を一元的に行う雛形のようなもので、設定テンプレートにバインドされたネットワークにおける設定は限定的なものに留まることがわかったと思います。
次回からはMeraki各デバイス(MX、MS、MR)の設定テンプレートを使った設定方法について確認したいと思います。