Meraki Cloud障害時の各機器の挙動について その2

今回は前回に引き続いてMeraki Cloudにて障害が発生した場合の影響に関してまとめたいと思います。

Safe Configuration

Meraki各機器には「Safe Configuration」と呼ばれる動作モードがあります。
これはMerakiバイスMeraki Cloudと通信が可能な状態で最後の設定変更が行われた後に30分以上連続稼働している状態を示します。
このSafe ConfigurationモードであるかどうかでMeraki Cloud障害時のデバイスの動作が異なるので注意が必要です。
残念ながらデバイスがSafe Configurationであるかどうかのチェックを行う方法は無いようです。

MX

・Safe Configurationである場合
Meraki Cloudへの通信ができない状態でも継続して動作します。

・Safe Configurationでない場合
MX内部に保存されている「Safe Configuration」だったコンフィグに戻されます。

MG

・Safe Configurationである場合
MG21は1時間毎、MG41は30分毎にリセットが行われ、Dashboardへの疎通を試みます。

・Safe Configurationでない場合
MG内部に保存されている「Safe Configuration」だったコンフィグに戻されます。

MS

・Safe Configurationである場合
Meraki Cloudへの通信ができない状態でも継続して動作します。

・Safe Configurationでない場合
設定されている様々なVLANを介してCloudへの疎通性を確認します。
引き続き疎通ができない場合は2時間後にMS内部に保存されている「Safe Configuration」だったコンフィグに戻されます。

MR

・Safe Configurationである場合
全てのSSIDにてNAT設定がされている場合は4時間毎に再起動します。
一つでもSSIDにてNAT設定がされていない場合は継続して動作します。

・Safe Configurationでない場合
MR内部に保存されている「Safe Configuration」だったコンフィグに戻されます。

MV

MVは本体に内蔵しているSSDにて録画が継続して行われます。

まとめ

Meraki各デバイスは通常運用を行なっている状態では継続して通信が可能であることがわかったと思います。
ただしMGに関してはLTEモデムの不具合が発生している可能性があるため定期的な再起動が行われてしまうことには注意が必要です。

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