Meraki Cloud Monitoring for Catalystで出来ること

前回はMeraki CloudでCatalyst9Kシリーズを管理する"Cloud Monitorig for Catalyst"のオンボーディングの手順を解説しました。

candm-network.hatenadiary.jp

今回はこのCloud Monitoring for Catalystで何が出来るのか?を解説したいと思います。

1. Catalystの状態の可視化

スイッチ > 監視 > スイッチ」へ移動します。
これまでのMeraki MSと同様にCatalusy9Kの状態を確認することができます。

Catalyst9Kは「モニターのみ」と表示されますが、それ以外の型番(今回の機器はC9200L-24T-4G)やIOS-XEのVersion等が表示されます。

Catalystの詳細を見ていきます。
Interfaceの利用状況を確認することができます。
フロントのインターフェースだけでは無く、Stack用のInterfaceのStatusを確認するすることができるようです。

最大”過去1ヶ月”前までのMeraki Cloudとのコネクティビティの確認ができます。

Catalystに接続されるクライアントからのトラフィック流量の確認ができます。

ここまではMeraki MSでできることと大きな差は無いようです。

一点面白いのはCatalystMeraki Cloudで管理した場合本来Catalystで持っているシリアル番号とは別にMerakiとしてのシリアル番号も割り振られるということです。

ポートの詳細を表示します。
ポート単位でのトラフィック流量も見ることができます。

ポートの詳細も確認できます。
Access or TrunkやVLAN ID等確認可能です。

2. トポロジーの自動作成

他のMerakiバイスと同様に同一Networkに属する管理デバイストポロジーを自動生成が行えます。
「ネットワーク全体 > 監視 > トポロジー」へ移動します。

3. ツール

Catalystでは以下の3つのみ現状では提供されています。
Ping
・ポートの再起動
MAC転送テーブルの表示

ちなみにMSであれば、上記以外に
・デバイスの再起動
・LEDの点滅
ダッシュボードへのスループット
MTR
・ケーブルテスト
・クライアントのスリープ解除
を行うことができるようです。

4. アラート

Catalystに障害が発生した際にアラート通知を行うことが可能です。
ただしMeraki MSと比較して通知できる内容は限られるようです。

「ネットワーク全体 > 設定 > アラート」へ移動します。

CatalystMeraki Cloudとの疎通が失われた場合
・指定したPortがダウンした場合
・指定したPortのリンクスピードに変更があった場合
トラフィックの流量が閾値を超えた場合
Catalystが高音になった場合
に現状は限られます。

まとめ

Cloud Monitoring for Catalystにて出来ることは概ね以上になります。
実際にはもう少し出来る"と思う"のですが、私が検証を行う中できれいに動作しなかったのもあるのでここでは触れませんでした。
次回はCloud Mponitoring for Catalystを検証してみてイマイチな部分に関して少し触れてみようと思います。