前回は、Cloud Monitoring for Catalystで実現できるポイントをまとめてみました。
MerakiとCatalystをMeraki Dashboard上での可視化、トラブルシュート、障害や閾値を超えた場合のアラートの通知が可能となります。
詳細は↑の記事を見ていただければと思います。
本日はCloud Monitoring for Catalystの実機検証を行う上で少し"?"と思った点がいくつかあるのでまとめておきたいと思います。
検証環境
今回は(前回までと同様)、Catalyst9200LをCloud Monitoringの設定を行い、Networkの上位にMS250が接続されている構成となります。
一般的なMeraki MSとCatalystとの組み合わせとしてはAccess SwitchとしてMSを、DistributeもしくはCore SiwtchとしてCatalystであるパターンが多いと思いますが、今回はその逆の構成となっています。
MS250とCatalyst9200LはMeraki設定の同一Networkに設定されています。
Catalystはクライアントとして扱われる?
「ネットワーク全体 > 監視 > クライアント」へ移動します。
Meraki Dashboardで管理されている端末はクライアントとして扱われないのですが、Cloud MonitoringされているCatalystに関してはクライアントとして扱われてしまうようです。
クライアントとして扱われているCatalyst9200Lの詳細を見てみます。
上位のNetworkデバイスとしてMS250を見ることができます。
少し紛らわしいかもしれませんが、Catalystはクライアントとして扱われてしまうのは仕方ないのかもしれません。
Catalyst配下のクライアントは正しく表示されない?
次にCatalyst9200Lに直接接続されるクライアントはどのように表示されるのか見てみます。
クライアントを接続してしばらくすると該当のMACアドレスがクライアント一覧に表示されるようになります。
一見上手く表示できているように見えますが、IPアドレスが127.0.0.1となったままで更新がされませんでした。
トポロジーとしては正しくCatalyst9200Lの配下に接続されていることは確認できています。
このまましばらく放置してみると、接続したままであるにも関わらずオフライン表示となってしまいました。
接続トポロジーを見てみると、やはりオフラインになっているように見えます。
Catalyst9200Lに直接接続されているクライアントの確認が出来ないのかというとそういうわけでも無く、スイッチの中から確認可能なようです。
「スイッチ > 監視 > スイッチ」へ移動し、該当のCatalystの選択、そして確認したいクライアントが接続されているポートを選択します。
「現在のクライアント数」を確認してみると、実際に接続されているクライアントが表示されているはずです。
しかし、表示は少し不自然で同じMACアドレスで↑でオフラインと判断されてしまったクライアントと、それとは別にクライアント一覧には表示されていないものの、正しいホスト名、IPアドレスでもう一つの端末が認識できていることが確認できます。
上のスクリーンショットの赤枠で囲んだクライアントを見てみます。
そうすると接続トポロジーがMS250に接続されていると認識されており、Catalyst9200Lを確認することが出来ませんでした。
Catalystに直接接続されるクライアントの表示に関しては正しく表示できていないという結果になりました。
まとめ
Catalyst9KシリーズをMeraki Cloud上で管理できるCloud Monitoring for Catalystですが今回の記事の通りまだまだこなれていない部分もあるように見えます。
しかしながら今後も多くの機能が追加になって行くことも予想されますし、多くのユーザがCatalystを登録していくことによって表示上の細かな不具合も改修されていくと思いますので引き続き注目していきたいと思います。