Meraki MS アップリンクからのクライアントサンプリングを除外できるようになった

Merakiではクライアントページにてクライアントの接続状況を確認することができます。
有線クライアントであればMSから、無線クライアントではMRから上流の他のどのMerakiバイスを通ってMXに抜けているのかをグラフィカルに確認することが可能です。

また有線クライアントではそのクライアントが接続されるMSの名前とポート番号も確認可能となっています。

そんな便利な機能ですが、構成によっては上手く表示できない場合が存在します。

クライアントサンプリングが正しく表示されないトポロジー

企業のネットワークにおいてはAccess SwitchはMeraki MSを利用しているが、Core SwitchはCatalystMerakiでは無いSwitchを使っている場合があります。

このような構成の場合、下図のようにClient AからClient Bへの通信が発生した場合は、MS#1のアップリンクの先で、Client AからClient Cへの通信はMS#2のアップリンクの先に存在するように見えてしまいます。

この状況ではMeraki Dashboard上で正しく表示できるわけがありません。

アップリンクからのトラフィックを対象外に設定できるようになった

このような状態を回避するために新機能としてMSのアップリンクの先にあるクライアントはサンプリングの対象外にすることが可能になりました。

スイッチ > 設定 > スイッチ設定」から「Uplink Client Sampling」(この機能は2023年5月19日現在日本語化されていないようです。)で設定が可能です。

これまでの実装は「Sample all interfaces」となっていましたが、「Exclusive uplink interface」が選べるようになりました。
上流のSwitchからのクライアントはサンプル対象外にしたい場合はExclusive uplink interfaceを選択してください。

新規NetworkではDefault設定が変更になっています。

上記設定を見ていただければ分かりますが、「Exclusive uplink interdace」がDefaultと書かれています。
これは、既存Networkに関してはこれまで通りUplink Interfaceも引き続き対象となっていますが、新規のNetworkに関しては対象外がDefaultとなっていることになります。

まとめ

この設定は現在のDefault値である「Exclusive uplink interface」の設定で特に問題になることはないと思います。
Catalyst9000シリーズをMeraki Cloudで管理するCloud Monitoring機能も現在はあり、Meraki MS + Catalyst9000シリーズでのクライアントの表示がどのようになるのかもどこかで検証してみたいと思います。

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