前回はMeraki特有のライセンスの計算方法であるCo-Termライセンスの概要についてまとめました。
今回はより具体的にMerakiのHP上で記載されている事例(Example)をベースにより具体的に解説したいと思います。
License Base Priceについて
Co-Termライセンスは購入しているMerakiのデバイスおよびライセンス問わず統一した期限に再計算されることは前回説明しました。
実際にはMerakiの各ライセンスは比較的安価なMRのEnterprise LiceseからMXのハイエンド機であるMX450とでは価格がそれぞれ異なります。
Co-Termの計算ではそれらライセンスの単価を考慮して行われます。
そのライセンスの単価(重み付け)をLicense Base Priceとして定義されています。
この後の例で挙げているMR Enterprise Licenseは$150でMX84はAdvanced Securityは$2,000と定義されています。
この金額は実際には1Yearライセンスをベースにしていると思われるのですが、あまり深く考えずに単に計数(重み付け)と思って良いと思います。
事例 : 既存MRユーザがMXを追加購入
以下の例でCo-Termの計算を行ってみます。
・2013年1月1日から1年のMRライセンス5台分を購入済み
・2013年5月8日(127日後)に3年のMX84 Advanced Security Licenseを2台追加購入
1.既存Licenseの残期間からその価値を計算
MRは利用開始127日後にMXの追加ライセンスを購入したので、MXのライセンス購入日時点での残価値を計算します。
365(日) - 127(日) = 238(日)
MRは残り238日利用可能となります。ライセンスは5台分購入しているので、
238(日) x 5(台) = 1190(日)
となり、のべ1190日分のライセンスを所有していることがわかります。
MRのLicense Base Priceは$150となるので、
1190(日) x 150($) = 178,500($)
となり、ライセンスの残価値は$178,500であることが計算できました。
2.追加購入のMX Licenseの価値を計算
1.と同様に追加購入したMX84のライセンスの価値を計算します。
365(日) x 3(年) x 2(台) = 2190(日)
MX84のLicense Base Priceは$2,000となるので、
2190(日) x 2,000($) = 4,380,000($)
となり、$,4380,000の価値があることが計算できました。
3.Licenseの残価値からCo-Termの期限を計算
既存MR x5台と追加MX84 x 2のLicenseの価値を計算します。
178,500($) + 4,380,000($) = 4,558,500($)
全Merakiデバイスが1日に消費するLicenseの価値を計算します。
5(MRの台数) x 150($) + 2(MXの台数) x 2,000($) = 4,750($)
Licenseの残価値から1日で消費する価値で割ると終了日が計算できます。
4,558,500 / 4,750 = 959.6(日)
となり、2013年5月8日から960日後まで有効なLicenseとして再計算されることが確認できました。
