MerakiのLicenseを異なるOrganizationに移動してみる

これまでMerakiのライセンスはPDL(Per Device License)であれば、Organization間の移動は管理者自身の操作で行うことが可能でした。
最も一般的なCo-Termライセンスにおいては管理者自身の操作では移動を行うことが出来ずMerakiサポートにケースオープンする必要があり少し面倒でした。

community.meraki.com

 

Co-termライセンスでもOrganization間の移動が可能になった

しかし、Co-TermライセンスでもPDLと同じように管理者自身の操作でOrganization間のライセンスの移動が可能となりましたのでその手順と注意方法をまとめておきたいと思います。

documentation.meraki.com

このURLの中に注意点が書かれているのでまとめておきたいと思います。

1. 移動元、移動先のOrganizationにて同一の管理者で、フル権限があること。
2. 移行当日に有効な(失効していない)ライセンスのみ移動できる
3. 移動元のOrganizationにおいてはライセンス画面のみ表示させておくこと。
4.移行元のOrganizationはCo-Termの期限が変わってしまうので注意が必要

4つ目のCo-Termの期限に関しては重要なので後でも触れたいと思います。

ライセンス移行手順

まずは移行元のOrganizationのCo-Termの期限を確認しておきます。
私の環境では今年の12月16日までの残り305日分のLicenseが有効となっていました。

次に移行したいLicenseを確認します。
今回は2021年5月30日から3年間有効となっているライセンスのうち1つのMRライセンスを移動したいと思います。

Move」をクリックします。
移行先のOrganization、デバイスの追加or更新、移動したいLicenseの設定を行い「移動」をクリックします。

幾つかの注意事項が表示されるので確認して再び「移動」をクリックします。

以上で作業は終了です。
最も簡単にLicenseの移行ができてしまいます。

移動したLicenseの確認

License移動先のOrganizationのライセンス情報を確認します。
Co-Termの期限として2024年5月30日までとなっていることが確認できます。

ここで注意すべきポイントはライセンスの期限です。
今回移動したMRライセンスは2021年5月30日から開始される3年ライセンスでした。
このライセンスの移動においてはオリジナルのライセンス開始日と期間がそのままで移動先にも適用されるということです。
ですので、移動先でのライセンスの期限は2024年5月30日となるということになります。

移動元のLicenseの確認

移動元のライセンスがどう変わるのかを確認しておきます。
作業前の状態ではCo-Termのライセンス期限は2023年12月16日までとなっていました。
作業後は2023年12月14日までと変化しています。

これが上記の注意事項4で書かれている内容となります。
ライセンスが移動した後、残った有効なライセンスに対してCo-Termとしての期限の再計算が行われます。
ですので単価が高いとか残存期間が長いライセンスを移動したとすると、残されたライセンスによっては極端に期限が変わってしまうことがあるので注意が必要となるということです。

まとめ

Co-TermライセンスにおけるOrganization間のライセンスの移動はとても簡単に行うことが可能であることが確認できました。
注意すべきポイントは
・元々のライセンスの開始日と期限(期間)をそのまま引き継いで移動
・移行元のOrganizationのLicense起源は再計算される
ということを理解しておくことが重要だと思います。