Merakiの良さの一つとして全てCloud上で管理されているために、Meraki Dashboard上で機能の追加が自動で行われ、ユーザは(多くの場合)追加コスト無しでご利用いただけることになると思います。
実際には自動的に新機能が追加になるわけではなく、ベータ機能として「アーリーアクセスプログラム」上で有効にすることによって利用が可能になるわけです。
Merakiアーリーアクセスプログラム
Meraki Dashboard上で新機能をいち早く試されたいユーザーのためにベータ機能を提供しています。
「オーガナイゼーション > 設定 > 新機能を試す」に移動します。
新たに追加されたDashboardの機能が表示されると思います。
Roaming Analytics
そんな新機能の一つとしてRoaming Analyticsが追加となりましたので、有効化します。
このRoaming Analytics機能はクライアントが複数のMRをローミングする流れを時系列で表示することのできる機能となります。
「ネットワーク全体 > 監視 > クライアント」へ移動します。
適当な無線クライアントを選択表示させます。
クライアントページ上部に「ローミング(BETA)」タブが表示されていると思いますのでクリックします。
1. ローミングステータス
時系列でローミングのステータスが表示されます。
緑色は良好なステータス
黄色は警告なステータス
赤色は不良なステータス
が実施されたことを示します。
青色のバーをスライドさせることによってローミングのステータスの詳細を表示することが可能になります。
2. 選択枠1時間
若干日本語が怪しいのですが、上記の「ローミングステータス」の青色スライドバーを移動させるとその枠(1時間)内のローミングの詳細が表示されます。
時系列でどのAPからどのAPへローミングを行ったのか?またそのローミングの状況をカラーで表示されます。
3. ローミングイベント
上記のローミング情報をテキストで表示されます。
ローミングにおける
・ローミングに要した時間
・RSSI、SNRの変動
・Bandの推移
・ローミング時刻
等が表示されます。
ローミング元APからローミング先APにローミングするに当たって、悪い数値のRSSI、SNRのAPにローミングしてしまった場合や、ローミングに長い時間必要となってしまった場合に警告や不良ステータスと表示されるようになります。
まとめ
無線LANの展開において多いトラブルの一つとして適切にローミングが行われないケースがあります。
ユーザーからの無線LANトラブルの申告に対して時系列でどのAPにアソシエートしていたのかを簡単に追うことのできるツールとしてトラブルシュートに有効な新機能だと思います。