Merakiのライフサイクルポリシー

今回はMerakiにおけるライフサイクルポリシーについてまとめたいと思います。
MerakiCiscoの各製品とは異なるライフサイクルポリシーとなっておりその違いに関して理解をしておく必要があります。

Meraki各製品のEnd-Of-Life(EoL)ポリシー

販売終了(EoS)通知:EoS日の6ヶ月前に通知が行われます。

販売終了日:この日以降にCisco販売代理店を介して該当機器の新規購入ができなくなります。

サポート終了(EoST)日:EoSから5年後にEnd-of Supportを迎えます。

meraki.cisco.com

ワランティ

Merakiの各製品のワランティ(製品保証)はハードウェアに付帯します。
Ciscoでは機器ハードウェア障害時の対応は別途保守契約が必要となるケースが多いのですが、Merakiでは必要ありません。
Merakiを利用可能とするライセンス契約はありますが、これとハードウェアのワランティは紐づかないのがポイントになります。

ワランティの期間は製品によって異なります。

Product
Warranty Period
MS Products
Lifetime
MX Products
Lifetime
MR Indoor Products
Lifetime
MG Products
Lifetime
MR Outdoor Products
1 year
MT Indoor Products
3 year
MV Products (except MV21, MV71, and MV2)
5 year
Accessories*
1 year

 

LifetimeというのはEnd-of-Supportと同じになります。
ですので、屋内で使用するMX、MS、MR等ではEoS後5年間はMerakiからサポートを受けられるし、Hardware交換が必要な場合は良品と交換をする権利があるということになります。

それ以外の製品は販売終了後から1 or 3年となっていますので、注意が必要です。
比較的厳しい環境で使用される可能性のある製品はワランティが短めになっていることがわかります。

この期間内であればMerakiサポートにてハードウェア交換の必要性が確認出来次第、先出センドバックにて良品と交換されます。

さらにオプションで優勝の保守サービスもありますがこの記事では割愛します。

meraki.cisco.com

 

End-of-Support後はどうなるのか?

これまでのCiscoの機器であればLast Day of Supportを迎えても、Hardwareが生きている限りは(自己責任で)使い続けることができていました。
Merakiクラウドで管理される製品となりますのでどうなるのでしょうか?

Merakiのサイトでは、

  • Cisco Meraki cannot guarantee that legacy hardware products will be able to connect to the management software indefinitely following the EOST Date;
  • Cisco Meraki Technical Support may no longer troubleshoot the legacy hardware products;
  • Cisco Meraki may no longer issue firmware updates or patches for the legacy products; and
  • New software features available for the management software may not be compatible with the legacy hardware functionality or with the firmware running on the legacy hardware.

と書かれています。
明言されているのは、

  • ハードウェアに起因するトラブルシュートはできなくなる。
  • 新しいソフトウェアのリリースはされなくなる
  • ソフトウェアリリースが停止されるので、最新のバージョンとは機能差異が発生する場合がある。

という3点です。あと1点は

ということですね。これはEnd-of-Supportを越えても(有効なライセンスがある限り)、Merakiクラウドに接続して引き続き利用は可能だが、どのタイミングで使えなくするかは保証しないという内容ですね。

ライセンスに関しては別の記事で詳細を触れたいと思いますが、特にMRは型番問わずで共通のライセンス型番となっています。大きなネットワークになると拠点毎に新旧のAPが存在することになるとおもいますがEnd-of-Salesを迎えたAPを所有しているケースではこの記事が参考になれば幸いです。