Catalyst9000シリーズでパスワードが分からなくなった場合の手順

検証共有機材でのあるあるである、先につかていた人が設定を削除しないで返却してしまった場合の設定削除方法をまとめておきます。

1.Catalyst9000をROMMONで起動する

Catalyst9000をROMMONで起動する方法は簡単です。
筐体全面でModeボタンを押した状態で電源を投入するだけです。
電源投入後しばらくすると、

switch:

のプロンプトが表示されるはずです。
ブート時にStartupコンフィグを利用しない設定を行います。

switch: SWITCH_IGNORE_STARTUP_CFG=1

この後再起動を行います。

switch: boot

再起動完了後、本来であればInitialコンフィグのWizardが出てくるはずなのですが私が試した際は通常のSwitchプロンプトが表示されました。
この状態では常にStartUpコンフィグを読み込まずに起動することになりますので、設定を元に戻します。

Switch(config)# no system ignore startupconfig switch all

この後"write memory"を行い再起動を行って設定が初期化されていることを確認してください。

まとめ

Cisco HP等で書かれているのはいわゆるパスワードリカバリの手順となっており、既存コンフィグを残しつつパスワードの設定を変更する手順になっています。
通常起こり得るパターンとしてはコンフィグを残しておきたいケースは少なくパスワード復旧後設定の初期化を行うことが多いと思います。
過去にどのように使われていたのか分からない機器に関しては、この記事の手順に加えて先に投稿した完全初期化の手順を行って綺麗な状態にすることをお勧めします。

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