前回はMeraki MR Wi-fi 6対応無線Access Pointのハイエンド編をまとめました。
今回はそのローエンド編です。
ハイエンド3機種は中〜大規模オフィスに最適されたAccess Pointとなっていますが、ローエンドはスモールオフィスや自宅での利用、そして少し変わった使い方の1機種となります。
機能比較表
MR28 | MR36 | MR36H | ||
2.4GHz | Spatial streams | 2x2:2 | 2x2:2 | 2x2:2 |
Performance | 286Mbps | 286Mbps | 286Mbps | |
5GHz | Spatial streams | 2x2:2 | 2x2:2 | 2x2:2 |
Performance | 1.2Gbps | 1.2Gbps | 1.2Gbps | |
Total Performance | 1.5Gbps | 1.5Gbps | 1.5Gbps | |
WIDS/WIPS | △ | ○ | ○ | |
BLE | ○ | ○ | ○ | |
Interface | 1G | 1G | 1G | |
PoE | 802.3af(15W) | 802.3af(15W) | 802.3at(30W) | |
MU-MIMO | UL/DL | UL/DL | UL/DL | |
MTBF | 257,215 | 257,215 | 257,215 |
この3機種に関しては目立ったパフォーマンスの差異は無いようです。
MR28
これはMR20と同じ形状で発売された無線Access Pointとなります。
性能に関してはMR36と同等とDatasheetからは読み取れます。
しかし、MR28は専用の第三のSecurity用のRadioインターフェースを搭載していません。
WIPS/IDS機能は搭載しているものの、クライアントとの通信を行うためのRadioインターフェースを使って行うことから、他の上位機種と比べて限定的なものになってしまいます。
MR36
ローエンド無線Access Pointの代表となるのがMR36です。
2.4GHz、5GHzともに2x2:2となりパフォーマンスは上位機種よりも劣るもののSmall Officeにおいては十分な機種かもしれません。
上記MR28には搭載されていないSecurity用の第三のRadioインターフェースを搭載しているのでエンタープライズクラスの要件を求められる場合はMR36を検討することになるでしょう。
MR36H
このMR36Hは少し変わった製品となりますので簡単にまとめておきます。
MerakiのHPでは「Ideal for in-room, hotel, and dormitory deployments.」と書かれており、ホテル等の各部屋に設置することを目的にしています。
UplinkインターフェースはAPの背面にあり壁面からUTPを出してそのまま壁に取り付けることになります。
上の絵はAPの壁面のイメージとなります。
1PortはUplink Portで、もう1つはPassthrough Portとなります。
MR36HはLAN Access Portを3Port所有しています。このPortを使って無線を使わず有線接続が可能になります。このうちLAN 1PortはPoEの出力機能を持っておりIP-Phone等を接続する事が可能です。MR36HはPoE(802.3af)で動作しますが、IP-Phoneを接続する場合は、IP-Phone用も含みPoE+(802.3at)による給電がひつようになります。
また、上の絵の一番左のPortはPassthrough Portとなっており、APの設置上、背面のUplinkポートの利用が難しい場合はこのPassthrough Portを使ってUplink接続を行うことになります。背面のPassthrough PortとUplink Portを短いUTPで繋ぐことによってPassthrough PortをUplink用のPortとして利用が可能になるという仕組みになっています。